亘理町は、かつて養蚕が盛んだった町です。昭和の時代には数多くの養蚕農家があり、南糸(なんし)と呼ばれる質の良い絹糸を産出していました。
町の歴史を伝えていくためにも、絹の着物地のアップサイクルに力を入れています。
私たちが扱う着物地は素材表記がないものがほとんどです。これまでは見た目の質感、触感、燃やした時の匂いなどで絹かどうかを見分けてきましたが、
昨年から宮城県産業技術総合センター(以下、センター)の設備を活用させていただき、より精度の高い素材判別に着手しています。

宮城県の「技術改善支援」と「施設機器開放」を利用し、センターが評価方法の提案と解析の支援を行い、弊社代表取締役引地がセンターの分析機器(赤外分光分析装置、マイクロスコープ)を使用して測定しました。



繊維種類の判別のためには、このほかの情報も視野に入れた上での判断が必要です。まだ一歩を踏み出したばかりのプロジェクト。

進捗状況は、これからのブログ等で順次ご紹介してまいります。

 

測定の際のインタビュー記事が宮城県産業技術総合センターのホームページに掲載されました。
https://www.mit.pref.miyagi.jp/voice/009.html

PDFでもご覧いただけます。
https://www.mit.pref.miyagi.jp/voice/009/watalis.pdf