亘理町が実施している亘理町まちづくり出前講座「亘理の歴史」を受講しました。

講師の亘理町教育委員会生涯学習課の武田恵美先生。
貴重な資料も持参していただき、ありがとうございました。

 

 

今回は養蚕について詳しく勉強しました。

亘理町は江戸時代から養蚕が盛んで、「南糸(なんし)」と称される上質な生糸を産出していました。
最盛期の明治後期~昭和初期には、養蚕学校や養蚕試験場、蚕種製造所が建てられ、亘理町の一大産業だったそうです。

一般の農家でも蚕が飼われ、貴重な現金収入になっていました。
そのため、カイコのことを「おかいこ様」と呼び大事にしていたそうです。


繭を作り、人間に利用されなければ(通常はここで収繭(出荷)されます)羽化して蛾になります。

 

出荷出来ない繭(規格外や汚れなど)は捨てずに保管しておき、自宅で生糸にして反物を作り、それを着物に仕立てて嫁に行く娘に渡したり、晴れ着にすることもあったそうです。

 

私たちが扱う着物は寄附でいただいたものも多く、絹で仕立てられているものもあります。
もしかしたら、嫁に行く娘への母の愛情がたくさん詰まった繭から100%手作りの着物もあるかもしれません。

研修後にスタッフで、より一層、着物を大事に扱って行こうと話し合いました。