中町カフェーのご近所にお住いのお客様からいただいた手作りの「カキノリ」。
材料は干し柿と米粉のみ。シンプルでヘルシーなおやつです。
<作り方>
① 干し柿を1㎝位に細かく刻み、種を取り出しておく。
② 水でうるかした米を臼に入れ、杵で搗いて細かく砕く。
③ ふるいにかけて、残った米を再びコヅク、を繰り返し細かい粒の米粉にする。
④ 干し柿と米粉を合わせて熱湯を入れ、臼で餅状になるまで搗く。
※写真はフライパンで焼いたもの。今回は少量なので、臼ではなくすり鉢を使って練ったそうです。
教えてくださったのは、昭和8年生まれの山形トシ子さん。
現在も現役の美容師として活躍中です。
子ども達の冬のおやつとして一掴み分を手渡され、寒い時期は日持ちがするので学校から帰ると毎日ちょっとずつ生で食べました。
金網にのせ、焼いて食べる子もいました。
昭和20~30年頃は甘いお菓子はめったに食べられない時代。
干し柿の甘みがとてもおいしく感じられたそうです。
私の母も、近所の人からカキノリを貰うと新聞紙に包んで机の引き出しの中にしまっておき、囲炉裏の灰汁に埋めて焼いたこと。灰汁を払いながら熱々のカキノリを頬張ったことを懐かしそうに語ってくれました。
昔の暮らしの話を聞く度に「自らの手を動かすこと」「人との繋がりを大切にすること」の尊さを教えていただいています。
これからもずっと、亘理に暮らす女性達の生き方から学んだことを受け継ぎ、伝えていきたいと思っています。
引地 恵
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